インターンシップの高校生からの手紙

2016年10月03日

毎度、ご無沙汰しております。icon10
10月に入りましたね~。
朝晩の空気が、ぐっと低くなってまいりました。
季節の変わり目、体調管理に気をつけたいところです。

さて、先日、インターンシップとして、現場実習をおこなった高校生さんから、「現場実習(インターンシップ)のまとめと感想」と題されたお手紙が届きました。

職場体験とか、現場実習とか、私もかつては生徒を企業の方々にお願いする立場でございましたので、先生方の事前準備のご苦労を思うと、実習の依頼があったときには快く引き受けようと常々思っておりました。
とはいえ、高校生ですし、実習時間も限られています。お客様に直接かかわらせることはできないので、実習内容については私なりに随分と悩みました。
どうしても裏方の作業が多くなりがちなのは仕方ないにせよ、それでも私どもの旅館で実習したという証を残してあげたい!
そう考え、清掃やセッティングのほかに、3日間の実習最終日に、客室へお入れする一筆箋(メッセージカード)作りをおこなってもらいました。
普段は私が書いているものでございますが、これならば、お客様にも目にしていただけますし、実習を形として残してあげられます。
出来上がった一筆箋は実習終了後から1か月の期間限定で、客室へ入れさせていただきました。

お手紙には、「お客様に満足していただけるように、努力を惜しまずもてなす気持ちを大切にするということを学びました。」と書かれていました。
私たちが、毎日当たり前のこととしておこなっていることが、高校生の目にはそのように映っていたことに驚いたのと同時に、たいへんうれしく思いました。
お客様のためにおもてなしをするというのは、当たり前のことなのですが、その「おもてなし」を生む過程や裏方の努力は、通常客観的に評価されることはありません。
お手紙にはこうも書かれていました。

「旅館の仕事はとても奥が深い」とも。

短い時間ではあったけれども、私どもの仕事の奥深さに気づいてもらえたのであれば、今回の実習は有意義なものであったのではないかと思います。

おもてなしをする側にマニュアルや正解というのはありません。
満足を追求するのに完成形はありません。

私もまだまだ道半ばでございます。

がんばってまいります。


  


Posted by miyamaso at 14:52Comments(0)